にな
蜷
国内
未確認生物
- どんな話か
- 岩屋山奥之院の玉川に棲む蜷は、弘法大師の足を傷つけた罰に錫杖で尻を打たれ、以来お尻が欠けた姿になったという由来譚。
- 細部
- 南知多にある岩屋山奥之院の玉川には、蜷という貝が棲んでいるが、いずれも尻の部分が切れていて先が尖っていないという特徴がある。伝えられるところによると、諸国を巡り歩いていた弘法大師がこの奥之院を訪れた際、履いていた草鞋に蜷の尖ったお尻が刺さり、たいそう痛い思いをされたのだという。そこでお大師様は「みなの迷惑になるようなことをするでない」と一喝し、手にした錫杖で蜷のお尻を打ちつけると、その尖った部分がぽろりと落ちてしまった。それ以来、この玉川に棲む蜷はみな尻の欠けた姿になったと語り継がれている。別の言い伝えでは、大師の足を傷つけてしまった蜷が「これから先の世まで尻は四角になってしまえ」と諭され、今なおそのお尻が切れたままになっているのだとも語られている。
- 広まり方
- 1980年の『みなみ』掲載、鈴木立夏「尾張高野山俳句回想」、および1981年の『みなみ』掲載「岩屋寺における総会及び研修会の記」(編集部)に、それぞれの話が記録されている。
- 地域
- 愛知県南知多町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ