にがいだいこん
苦い大根
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 大根を洗っていた農民が、旅の僧に乞われた大根を苦くて食べられないと偽って断ったところ、本当に苦くなってしまったという。
- 細部
- 大根を洗っていた一人の農民のもとに、みすぼらしい身なりをした旅の僧が通りかかり、その大根を少し譲ってもらえないかと尋ねた。すると農民は、本当は瑞々しく美味しい大根であったにもかかわらず、これは苦くてとても食べられたものではないと嘘をついて断ってしまった。ところがその場を僧が立ち去ったのち、まさにその言葉どおり大根の味は本物の苦みを帯びるようになり、以後この土地の大根は苦くなったと語り伝えられている。物惜しみをして嘘をついたことが、そのまま現実になってしまったという教訓めいた話である。
- 広まり方
- 1986年刊行の『大分県史 民俗篇』所収、若杉昌昭「弘法大師伝説―自然と高僧との結合―」に記録がある。
- 地域
- 大分県大分市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ