ねずみいし
鼠石
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 鼠の模様が浮き出た鼠石を寺に納めると死人や蚕の不作などの災いが続き、双六へ戻したという上宝町の言い伝え。
- 細部
- 高山市上宝町の双六で、鼠の姿が白く浮かび上がって見える自然石が見つかったことがあった。この珍しい石を寺に納めれば檀家が増えて栄えるだろうと考えた村人たちは、石を担いで寺まで運んだ。ところがそれから村では旦那や長男が次々と亡くなるという不幸が続き、鼠が死者をあの世へ引いているのではないかと恐れられるようになった。また別の言い伝えでは、石を長倉の桂峯寺へ納めた後、双六で飼っていた蚕が腐って繭にならなくなったともいう。夜ごと鼠が暴れるようになったと語る話もある。いずれも寺に置いたことで災いが起きたとされ、結局この鼠石は寺から双六へと戻されることになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1958年・1980年の『民俗採訪』所収、國學院大學(国学院大学)民俗学研究会「岐阜県吉城郡上宝村」、および1983年の『とやま民俗』所収、塩谷周三「双六谷民俗聞き書」に記録がある。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ