うえだのつつみをやぶるおおねずみ
上田の堤を破る大鼠
国内
未確認生物
- どんな話か
- 大猫に追われた大鼠が池の堤を噛み破って逃げ、鼠も猫もろとも水に流されたという。
- 細部
- 昔、大きな鼠が子や孫を大勢引き連れて棲みつき、村人を悩ませていた。あるとき一匹の大きな猫が現れたので、村人はこれを鼠の巣まで連れていって放した。鼠は一族をまとめて逃げ出したが、広い池の堤に行き当たって追い詰められる。逃げ場を失った鼠は堤を噛み崩して穴を開け、そこから抜け出そうとした。ところが決壊した水は勢いよくあふれ、鼠も追ってきた猫もまとめて押し流されてしまったという。害獣退治が思わぬ水害を招く筋立てで、堤の決壊という災害の記憶が語りに残った例とみられる。
- 広まり方
- 1932年の『民俗学』所収、小泉清見「長野県伝説集」に記録がある。
- 地域
- 長野県上田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ