おのからんだきゅうひきのねずみ
尾の絡んだ九匹の鼠
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 夢で見た炎の通りに棟上で火事が起き、翌朝には尾が絡み合った九匹の鼠が落ちてきたという怪異。
- 細部
- 南部盛岡からおよそ二十里ほど奥にある福岡で、青木平助という人物が眠りの中で一塊の炎を目にして驚き飛び起きると、まさしくその通りに棟の上が実際に燃え上がっていた。とっさに手近にあった水をかけて火を消し止め、家の者に知らせると、皆は物の怪の仕業か祟りではないかと言い合った。すると翌朝、変事のあった棟から尾が絡み合った九匹の鼠が落ちてきた。その尾はどうしても解くことができず、最後には川に流すか土中に埋めるかしたという。それ以降は同じような変事は起こらなかったと伝わっている。
- 広まり方
- 1973年刊『日本随筆大成第二期』所収、滝沢馬琴「兎園小説」に記録がある。
- 地域
- 岩手県二戸市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ