ふじよしだのねこまたぎとはもの
富士吉田の猫またぎと刃物
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 遺体の上を猫がまたぐと生き返ってしまうといい、それを防ぐため枕元や遺体のそばに刃物を置く風習。
- 細部
- 富士吉田市向原には、葬儀の際に猫を近づけないための言い伝えが残っている。もし猫が死者の体の上をまたいでしまうと、死人がそのまま生き返ってしまうと信じられていたためである。生き返ること自体は喜ばしいことのようにも思えるが、この地域ではむしろ避けるべき異常な事態として扱われ、遺体を安置する際には、枕元や遺体の脇にカミソリなどの刃物をあらかじめ置いておくという対処が取られた。刃物には猫を遠ざける魔除けの働きがあると考えられていたのだろう。同じ内容の言い伝えが信仰の記録や葬送・墓制の記録など、複数の調査で繰り返し確認されており、向原で広く共有されていた作法だったことがわかる。
- 広まり方
- 1983年と1984年に刊行された『向原の民俗(上・下)』(山梨県富士吉田市、都留文科大学民俗学研究会)の複数の章に、同様の俗信として繰り返し記録されている。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ