はくさんしのやきずをおうねこまた
白山市の矢傷を負う猫又
国内
未確認生物
- どんな話か
- 侍が射た矢で手負いにした猫又の正体が、十三年前に殺されたお婆さんに化けていたと分かる話。
- 細部
- ある侍が村を騒がせていた猫又を退治しようと矢を構え、これを射ると矢は腰のあたりに命中し、手負いとなった猫又は木の上から落ちて姿をくらませた。ちょうどそのころ、お菊という名の老婆が急に危篤の様子となったので、侍が容体を確かめようと着物をめくってみると、その体にはまさに自分が放った矢の傷があった。お菊はほどなくして息を引き取ったが、実はこの老婆、十三年前に本物のお菊を食い殺した猫又がその姿に成り代わっていたものだったという。長らく人に紛れて暮らしていた化け物の正体が、矢傷によってようやく暴かれた話である。
- 広まり方
- 『昔話研究』1936年掲載の山下久男「能美郡昔話」に記録がある。
- 地域
- 石川県白山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ