ねこ
猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 和尚が数珠で雨をやませたところ寺の猫の片目が潰れていた話と、死んだ神竜寺の猫が女児に生まれ変わった話。
- 細部
- 足助の寺の和尚が、ある葬式の折に棺を運び出したところ、あいにく雨が降り出してしまった。和尚が数珠を手にして払うしぐさをすると、たちまち雨はやんだ。ところが寺に戻ってみると、飼っていた猫の片方の目がつぶれてしまっていた。和尚がお前はもうここには置いておけないと言うと、猫はそのまま裏山へと逃げていき、以来その場所に祀られているのだという。また別の話として、三州挙母にある神竜寺には一匹の猫が飼われていたが、たびたび外へ迷い出てしまうため、首に「神竜寺猫」と記した札をくくりつけていた。この猫は5年ほど前に死んでしまい、僧が丁重に弔って埋葬したという。ところがその翌年、岡崎で生まれたある女の子の背中には、生まれつき「挙母神竜寺猫」の文字が黒く浮き出ており、どれほど洗っても消えることがなかったという。これは死んだ猫が生まれ変わった証だとされた。
- 広まり方
- 1957年の民俗採訪『愛知県東加茂郡下山村』(國學院大學民俗学研究会)、および1978年の『日本随筆大成第3期』所収、天野信景『塩尻拾遺』に記録がある。
- 地域
- 愛知県豊田市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ