ねこ
猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 隠岐の島町には猫にまつわる怪異譚が数多く伝わり、祟りや化かし、相撲の挑戦、盆踊りへの参加など多様な話が語られている。
- 細部
隠岐の島町には、猫にまつわる不思議な話が数多く伝わっている。夜中に恐ろしい猫の姿を見た番頭が主人に伝えたところ、まもなく主人は病に倒れて猫の祟りで亡くなったという話や、獲った烏賊を船から盗まれた漁師が山まで追いかけると石を投げつけられた話がある。明治三十年ごろの盆踊りの晩には、若者たちが手拭いをかぶって踊る猫の群れに出くわし、村でよく知られた飼い猫の到着を待っている様子を目にしたという。
昭和十五年ごろには、避病院で怪しい火や物音が続いたのは大きな黒猫の仕業で、近くのロシア人の墓と結びつけて墓の主に化けて出るとも噂された。ほかにも、山中でしつこく相撲を挑まれて逃げ帰った若者が、帰り道に自分そっくりだが妙に間延びした歌声を耳にした話、猫と相撲を取ると必ず後ろに木を配されて負けてしまうという話、鴨撃ちに出る主人を陥れようとした飼い猫が夜な夜な仲間と踊っていて、火の玉に矢を射たら猫の亡骸とやかんの蓋が残っていた話、昭和十年ごろに祭りの土産を持ち帰る途中の老人が知人と出会った隙に、土産も時間も見知らぬうちに失われていた話などが伝わっている。
- 広まり方
- 1962年刊『あしなか』に野村純一が世間話の一側面と題してまとめた報告に、隠岐の島町で聞かれた猫にまつわる話として複数記録されている。
- 地域
- 島根県隠岐の島町
- 年代
- 明治時代〜昭和時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ