ねこ
猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 物乞いが猫の踊りの稽古を目撃した話と、死者の魂を呼び返す際に猫を遠ざけるため金物を置くという習わしが伝わる。
- 細部
- 能代市には猫にまつわる話が二つ伝わっている。一つは、物乞いをして暮らしていた人が、猫が踊りの稽古をしている場面をたまたま見かけたという体験談である。詳しい状況までは語られていないが、人目を忍んで踊りの練習をする猫の姿は、人に近い振る舞いをする猫への畏怖を示すものといえる。もう一つは、人が息を引き取ったときの魂呼びに関する話で、抜け出た魂を呼び戻そうとする際には、死体のそばに金物を置くのがしきたりだった。これは金物のある場所には猫が寄りつかないため、猫の魂が死者の体に入り込んでしまうのを防ぐ目的があったのだという。猫が死者や魂に干渉しうる存在として恐れられていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 『伝承文芸』1990年掲載の国学院大学民俗文学研究室「世間話」と、『民俗採訪』1969年掲載の國學院大學民俗学研究会による秋田県山本郡二ツ井町旧響村の調査報告に、それぞれの話が記録されている。
- 地域
- 秋田県能代市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ