こうふのねこがえんじたちゅうしんぐら
甲府の猫が演じた忠臣蔵
国内
未確認生物
- どんな話か
- 13年飼った猫が別れ際に忠臣蔵の芝居を見せて去った話と、死体をまたぐと起き上がらせる猫除けの風習。
- 細部
- 甲府市には猫にまつわる話が伝わっている。ある家で十三年にわたり飼われていた猫が、家を出て行くことになった際、日頃の恩返しにと忠臣蔵の芝居を演じて見せたという。その芝居は実に見事なもので、演じ終えると猫は三声鳴いてそのまま姿を消し、二度と帰ってくることはなかったと語られている。また別に、死者の遺体の上にはマモノヨケやネコヨケと呼ばれる刃物を乗せたり、六枚屏風で囲ったりする風習も伝わっている。これは猫が魔性のものとされ、死体の上をまたぐとその死体が狂ったように動き出したり起き上がったりすると信じられていたためで、猫を死者に近づけないための工夫であった。
- 広まり方
- 1934年刊『旅と伝説』掲載、土橋里木「猫の忠臣蔵」と、1984年刊『右左口の民俗―山梨県東八代郡中道町右左口地区―』の「人の一生」の項に、それぞれ記録がある。
- 地域
- 山梨県甲府市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ