けせんぬまのねこのたたりとおんがえし
気仙沼の猫の祟りと恩返し
国内
未確認生物
- どんな話か
- 踊りを覚えた猫が祟りをなす話や、恩を忘れぬ猫が飼い主に尽くす話など、性質の分かれる猫の逸話。
- 細部
猫に踊りを教えると、その猫は狐と連れ立って山で踊るようになるといわれ、決して踊りを仕込んではいけないとされる。宿に泊まった船頭が戸棚を荒らした猫を叱ったところ、後に船の上で猫に襲われて海に投げ込み、後日その猫を埋めた跡から生えたカボチャを食べさせられそうになる祟りの話や、薬売りが猫の悪さを言いつけたために飼い主が猫を殺し、翌年同じ家で毒入りのカボチャに化けて祟る話もある。
猫は死んでも七代祟るとまで言われる一方で、目の見えない老婆に祭文を語って聞かせていた猫が、口止めを破られたことを恨んで老婆に噛みついた話や、殿様の柩を宙に吊り上げた古猫の話など、恐ろしい面ばかりが語られるわけではない。三毛猫を可愛がっていた病床の和尚のもとへ、飼い猫がこっそり卵を運んで恩を返していたと分かった話も伝わっている。
- 広まり方
- 1982年刊『小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―』所収の東洋大学民俗研究会の調査、および1956年刊『宮城縣史 民俗3』の妖怪変化・幽霊の事例篇にあわせて記録されている。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ