ぐじょうしのいたいをよみがえらせるねこ
郡上市の遺体を蘇らせる猫
国内
未確認生物
- どんな話か
- 死んだ人と猫の間には特別な因縁があり、遺体を猫が跳び越すと蘇るとされたため、刃物を乗せて避けたという。
- 細部
可愛がっていた猫を葬った場所からカボチャの蔓が伸びてきて、掘り返してみるとそのカボチャは猫の口から生えていたという話が伝わる。葬送の場面でも猫は特別な存在とされ、遺体は西向きに寝かせたうえでハサミやカミソリなどの刃物を上に乗せておく習わしがあったが、これは猫を避けるためで、もし猫が遺体を跳び越えてしまうと、その猫が死なない限り遺体も生き返ってしまうと信じられていたからだという。
猫は人が死ぬと鬼に変じるが、僧侶が数珠や扇子で叩けばもとの猫に戻るとも語られ、猫が二階で手を招く仕草をすると死者も同じ仕草をしたという話もある。ある寺で飼われていた猫が遺体を跳び越えてその亡骸を欲しがったため、僧侶が数珠で猫の頭を叩いたところ、その後家に帰ってみると猫の頭が割れていたという顛末も伝わっている。
- 広まり方
- 1979年刊『和良の民俗―岐阜県郡上郡和良村―』(東洋大学民俗研究会)と1987年の『民俗採訪』所収「岐阜県郡上郡高鷲村 世間話」(国学院大学民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 岐阜県郡上市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ