なるいろり
鳴る囲炉裏
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 横手のある寺では、和尚が下の句を残せぬまま没した未練から囲炉裏が鳴り続け、小僧の一句で静まったと伝わる。
- 細部
- 横手市平鹿町のある寺で、住職が囲炉裏端の灰をならしながら俳句の上の句を口にしたが、続く下の句が思い浮かばぬうちに世を去ってしまった。未完成の一句への執着が消えなかったのか、和尚の没後、この寺の囲炉裏はガタガタと不気味な音を立てるようになり、恐れて住み着く者がいなくなったという。ある利発な小僧がこの寺に入り、和尚の上の句に続けて下の句を詠んでみせたところ、以後は物音が収まり、和尚が化けて出ることもなくなったと伝えられる。
- 広まり方
- 1940年の『旅と伝説』に載る寺田伝一郎「羽後浅舞町近傍見聞書(続)」に記録がある。
- 地域
- 秋田県横手市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ