どうけつのなにか
洞穴の何か
国内
未確認生物
- どんな話か
- 海岸の洞穴に棲む正体不明の何かが犬や火の玉、若い女に化けて漁師に近づき、船に乗せると海に消えるという。
- 細部
- 海岸のへりに口を開けている小さな洞穴に、正体の知れないものが棲みついていると伝えられている。犬の姿を取ることもあれば火の玉として漂うこともあり、十七、八歳くらいの娘に化けて現れることもあった。娘の姿で漁師に声をかけ、船に乗せてほしい、便所を貸してほしいと頼みごとをするが、船が洞穴に近づく頃合いになると、そのまま海へ飛び込んで姿を消してしまう。ある夜、漁に出た男の帰りが遅いのを案じた家族が様子を見に行くと、男はぼんやりと放心した様子で見つかり、その後二、三年の間病みついた末に亡くなったという。正体を尋ねられたある老人が「狸だろう」と口にした途端、激しい腹痛に襲われたという話も付け加えられている。
- 広まり方
- 1940年の『ひだびと』に掲載された、瀬川清子「海の人々(二)」に記録がある。
- 地域
- 大分県臼杵市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ