はぎのすいしたいをやわらかくするととなえごと
萩の水死体を柔らかくする唱えごと
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 「サキバッテル」水死体を柔らかくする唱えごとや、粗末に扱うと祟るという水死体にまつわる禁忌が伝わる。
- 細部
- 水死体の関節が硬く突っ張った状態を土地の言葉で「サキバッテル」と呼んだ。そのようなおりに向かって「ヤワクなれヤワクなれば上げてやる」、そう唱えると強張りがほどけて柔らかくなり、鼻血を出すのだといわれた。水死体には引き上げた家に漁の恵みをもたらす仏と、そうでない仏との違いがあるとも語られ、質の悪い仏に行き当たるとその家を根絶やしにしかねないほどの祟りを及ぼすことがあるという。家の者に取り憑いて訳の分からないことを口走らせたり、枕元に姿を見せたりすることもあり、なかでも近くに死体が漂っているとも知らずにそばを通り過ぎてしまうと、必ず祟りを受けるとされていた。
- 広まり方
- 2002年の『山口県史資料編民俗1民俗誌再考』所収、瀬川清子「島と海の民俗:見島見聞」に記録がある。
- 地域
- 山口県萩市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ