なべやくし
鍋薬師
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 不猟に苛立った伊達政宗が鍋薬師像を撃つと自らの鼻血が止まらなくなり、謝罪の末に禁足の山となった伝説。
- 細部
- 文禄元年(1592)、朝鮮出兵に向かう伊達政宗は岩出山城を発つ途中、軍神への戦勝祈願として七ツ森で巻狩りを行ったが、獲物はまったく捕れなかった。不機嫌になった政宗が大森山に登ると、向こうに黒いものが見えたので片倉小十郎に問うと、それは薬師如来の像だという。腹いせに鉄砲を撃ち込むと、像の胸が割れると同時に政宗自身の鼻から血が噴き出して止まらなくなった。小十郎が幾度も詫びて笹の葉で拭うとようやく血は止まり、政宗も己の乱暴を悔いて、麓に道を巡らせてこの山への立ち入りを禁じたという。矢が跳ね返って自分の目に刺さり、それが原因で政宗が片目になったのだとする異伝もある。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』伝説・祠堂の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県大和町
- 年代
- 安土桃山時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ