むねわりあみだ
胸割り阿弥陀
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 住職が誤って赤子を手にかけ処刑された際、本尊阿弥陀如来の胸が裂けたと伝わる寺の話。
- 細部
- ある住職が上洛の帰途、木曾街道で山賊に襲われかけた。ちょうど傍らの巨木が倒れて賊は圧死したが、息絶える間際に住職をにらみつけた形相が忘れられなかった。寺へ戻ってしばらくして、門前の家に生まれた赤子の顔を見舞いに行き、抱き上げて覗き込むと、その眼つきが賊の最期の顔つきと瓜二つに思われた。住職は心を乱して赤子を手にかけてしまい、磔の刑に処せられる。寺の前は刑場へ引かれる道筋にあたり、行列を見送った小僧たちが本堂に戻った直後、パチッという音とともに本尊阿弥陀如来の胸元が縦に三寸ほど裂けてしまった。京へ運んで直させても、寺へ帰るとまた同じところが割れ、幾度直しても元には戻らないままだという。
- 広まり方
- 『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説・祠堂の部に記録されている。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ