さどしのむじなつきはらい
佐渡市のムジナ憑き祓い
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- ムジナに憑かれると心身に異変が生じるとされ、地区ごとに様々な祓いの作法が伝えられた。
- 細部
佐渡では、屋敷まわりの木や岩を地神として祀る風習が広くみられ、その正体はムジナだと語る地区が多い。ぞんざいに扱えば祟りがあるというこの信仰と重なるように、ムジナに憑かれるとどうなるかについても細かく語られている。気が抜けたようになり理由もなく足腰が痛みだしたり、狂ったように暴れて素っ裸で木に登ったりすることがあるといい、子どもが急にわらを食べたいと騒ぎ出したときは十二さまに憑かれたのだと言われ、やがて自然に治まったという。
憑かれてしまったときは霊媒や行者にムジナ落としの祈禱を頼むのが習わしで、憑かれた人の手足を縛って床の間に神を祀って祈るとき、床の間から玄関まで糠をまいておき、そこにムジナの足跡がつかない限り落ちないとする方法や、戸を閉め切って青柴を焚き、煙にいたたまれなくなったところで戸を開け放つ方法、さらには夜中にひそかに赤飯と生魚をサンボシに載せ、古いムジナを祀る十二さんや地神のもとへ供える方法など、地区によって異なるやり方が伝わっている。
- 広まり方
- 1984年刊の『新潟県史 資料編23 民俗2』所収、森谷周野による動物霊の憑霊伝承の記録に基づく。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ