むじな
狢
国内
未確認生物
- どんな話か
- 横手市に伝わる狢の話五件で、舌を抜く化物、狸との混同、提灯の火、夜に物音をさせる話などを伝える。
- 細部
- 小屋に三十人ほどが寝泊まりしていたある晩のこと、美しい女性が入ってきて、休んでいる者たちの顔を一人ずつのぞき込むように見て回った。実はそれは相手の舌をひそかに引き抜いていく仕草であり、後になってその正体は狢だったと知れたという。くらんさという山には、狢とも狸とも呼ばれる獣が棲んでいるとされ、これを退治しようとしたことがあった。それらしい穴に向けて煙をいぶしかけていたところ、出てきたのは獣ではなく男の人の姿であり、これがその狸の正体だったという。三月のある夜更け、鍋沢の山中で提灯のような火が見えたことがあった。変だと思って見ていたら、その火はふっと消えてしまい、これは狐か狢の仕業だろうと噂された。このほか、狢は夜になると木を切るような音を立てるとも言われ、別の言い伝えでは太鼓の音や木を切る音、大木が倒れるような音まで聞かせることがあるとされている。
- 広まり方
- 『伝承文芸』1990年掲載、国学院大学民俗文学研究会の「伝説」「世間話」各編に、これらの話がまとめて記録されている。
- 地域
- 秋田県横手市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ