わじまのむじなたおじとあだうち
輪島の狢退治と敵討ち
国内
未確認生物
- どんな話か
- 文化四年、大沢村の木挽き長太が山中で老いた狢を退治し、後に狢の妻を名乗る娘が敵討ちに現れたが供養で鎮まったという。
- 細部
- 大沢町には、文化四年(1807年)に木挽きの長太という二十七歳の男が山中で老いた狢と格闘の末に打ち倒したという話が伝わる。それから四、五年ほど経ったころ、長太の山小屋に十八、九歳ほどの見知らぬ美しい娘が訪ねてきて、討たれた狢は自分の夫であり、その敵討ちに来たのだと告げた。長太が狢の菩提を弔う法会を営むと、娘は「この功徳によって夫は成仏できる」と涙を流して喜び、以後は姿を見せなくなったという。この出来事はさらに二十六年後、長太自身の口から筒井家で語られ、そこで初めて記録として書き留められたと伝えられている。
- 広まり方
- 1993年の『加能民俗研究』所収、藤島秀隆「後藤卓美氏蔵写本『長太・貉物語』-翻刻と解説及び小考-」に記録がある。
- 地域
- 石川県輪島市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ