うえのはらのばけおしょうむじな
上野原の化け和尚ムジナ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人を化かして川に立たせたり、和尚に化けて寺を乗っ取ったりするという秋山のムジナの話。
- 細部
秋山に伝わるムジナの話にはいくつかの型がある。炭焼きをしていた老人がムジナに化かされ、いつのまにか川の中に立たされていたという単純な悪戯話のほか、魚を食べたい一心で、魚を持って歩いていた人を化かして殺し、その魚を奪って食べたという物騒な話もある。中でも語りが凝っているのが建長寺の話で、和尚を食い殺してその和尚になりすましたムジナが、犬を怖がって常に駕籠で移動し、食事の場に人を近づけなかったという。
不審に思って覗いた者が、風呂では尻尾で湯をたたいて入浴のふりをし、食事の際には正体を現して四つんばいで貪り食う姿を目撃した。和尚がふと漏らした、越前で飼われているロクという犬だけは恐ろしいという一言をきっかけに、村人がその犬を連れてきてけしかけると、ムジナ和尚は食い殺され、三日後に正体が明らかになったという。
- 広まり方
- 1974年の『甲州秋山の民俗』(東京女子大学史学科民俗調査団)の信仰の章と口承文芸の章、双方にまたがって記録されている。
- 地域
- 山梨県上野原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ