たかやましのむじなのばかしわしゅう
高山市の狢の化かし話集
国内
未確認生物
- どんな話か
- 高山市に伝わる狢にまつわる化かし話を集めたもので、笠や荷物、水車の音など日常の中に紛れ込む怪異を伝えている。
- 細部
高山市内では狢による悪戲の話が数多く語り継がれてきた。道に落ちていた笠を拾おうとすると急にどこかへ跳んでいったり、夜道でいきなり塀が崩れる幻を見せられて驚くと元通りだったりする話がある。雨の日には傘や背負い荷物が坂の途中だけ重くなる現象も伝わり、日中でも動いていないはずの水車が臼を挽く音を立てていたという話もある。ある家では鳥の餌が毎晩盗まれるので灰を撒いて見張っていたところ、木の実に化けていた小さな狢が正体を現した。
旧家の裏では顔のない女児が踊っていて姿を消し、古びた下駄だけが残った例もある。夜な夜な地獄の迎えが来たと騒ぐ老婆の話も、餅つき臼の穴に狢の毛が詰まっていたことから正体が知れ、穴を塞ぐと騒ぎは収まったという。
- 広まり方
- 1938年の『ひだびと』所収、代情山彦「高山の瞞され話」に多くの話が記録され、1970年の『伝承文芸』掲載、国学院大学民俗文学研究会「伝説・世間話・笑話」にも別話が残る。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ