かものまぼろしのかねにまどうむじな
加茂の幻の鐘に惑う狢
国内
未確認生物
- どんな話か
- 谷に棲む狢が化けて人を困らせ、退治にかかった若者は幻の鐘や法螺貝の音に惑わされたという話。
- 細部
- 谷には人を化かしていたずらをする狢が棲んでいたという。報恩講の時期になると乞食のなりをした男が寺にやって来て仏米をねだり、その手には黒い針金のような毛が生えていたと語られる。この狢を退治しようとした若者たちは、実際には鳴っていないはずの早鐘やほら貝の音を耳にするなど、幻の音に惑わされたという。ときには富山の薬売りなど別の人物に化けて現れることもあった。最終的には、狢の棲む穴の前で唐辛子をいぶすと、それきり姿を見せなくなったという。
- 広まり方
- 1940年の民俗誌『高志路』に載る渡邊不老「俺が村の伝説(三)」に記録がある。
- 地域
- 新潟県加茂市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ