ほくとのよみちをばかすむじな
北杜の夜道を化かすムジナ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道に現れる大男や粋な女、炭焼き小屋への挨拶など、白州町に伝わるムジナの化かし話。
- 細部
白州町のムジナ坂、別名ゲエロ坂と呼ばれる道では、樵が夜道を家路につく途中、粋な身なりの女が現れたという話がある。追いかけてもなかなか追いつけず、松の茂みまで来ると女の姿はふっと消えてしまったという。昭和三十五年前後のこととして語られる話では、田植えの手伝いの帰り、雨がそぼ降る夜道で橋を渡ろうとした若者たちの前に、見上げるほど大きな男がすっと立ちはだかり、見上げれば見上げるほどその背丈が伸びていったという。
橋を渡り終えてから仲間に話しても誰も気づいておらず、ムジナの仕業に違いないとみなで走って逃げ帰ったと伝わる。また、山で炭焼きをしていた夜、ムジナがやってきて二度にわたり挨拶の言葉をかけ、続けて聞き取りにくい方言でひとことふたこと語りかけてきたという、人懐こい一面をうかがわせる話も残っている。
- 広まり方
- 1978年刊行の『白州の民俗―山梨県北巨摩郡白州町旧菅原・鳳来村―』(東洋大学民俗研究会)口承文芸の章に記録されている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ