ひのえまたむらのははにばけるむじな
檜枝岐村の母に化けるむじな
国内
未確認生物
- どんな話か
- 娘時代に自分の母親そっくりの手招きを見て走り帰った話や、片目の老人が実は罠にかかったむじなだった話。
- 細部
- 平野庄七の娘であったおやの婆さんが、まだ娘だった頃のこと、かみよなごの上手にある山中で、本来そこにいないはずの実の母親らしき姿が、こちらへ向けてしきりに手招きをしているのに気づいたことがあった。不審に思いながらも急いで家に駆け戻ってみると、母親はいつもどおり家の中にいたという。村人たちは、これは狢が母親の姿に化けたものに違いないと語り合った。また別の話では、平野庄七が山小屋にひとりで泊まっていたとき、片目の老人が訪ねてきて泊めてほしいと頼んできたことがあった。その後、しかけておいたわなに片目の大きなむじなが死んでかかっているのを見つけ、あのとき訪ねてきた老人の正体はむじなだったのだと納得したという。
- 広まり方
- 1964年の『福島県史』第23巻民俗1所収、岩崎敏夫・和田文夫・山口弥一郎「会津檜枝岐村民俗誌」の妖怪の項に記されている。
- 地域
- 福島県檜枝岐村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ