ごせんのかさをとばすむじなとげたのぞき
五泉の笠を飛ばす狢と下駄覗き
国内
未確認生物
- どんな話か
- 田の上を笠が回りながら飛ぶ怪異は狢の仕業とされ、正体を見抜くには下駄の歯の間から覗くとよいとされた。
- 細部
- 田んぼの上を笠がくるくる回りながら飛んでいるのを見つけて近づいてみると、実は狢が尾を振り回しながら宙を舞っていたということがあった。こうした怪しいものに出くわしたときは、履いている下駄などを脱ぎ、その歯と歯の間から透かして見ると本当の姿が分かるのだという。また別の話では、夜道で生首や棺桶のようなものが出てきても顔色ひとつ変えない豪胆な法師がいたが、あるとき一つ目の入道が現れ、それには動じなかったものの、家に帰って見た自分の妻の顔がその入道と同じであったために気絶し、それがもとで亡くなってしまった。法師の遺言どおり、狢がよく出るあたりに彼を葬ったところ、翌日にはそこで狢と争ったような跡と、狢の死骸が見つかったという。
- 広まり方
- 『高志路』1939年、加藤辰藏「新津郷怪奇談」に2話とも記録されている。
- 地域
- 新潟県五泉市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ