ちののこえまねするむじな
茅野の声真似する狢
国内
未確認生物
- どんな話か
- 戸を叩いて人を呼び出したり声色を真似たりする獣で、諏訪では悪戯の体験談が数多く語られた。
- 細部
- 山の木小屋に泊まり込んで働いていた者が、明け方の大声に戸を開けても誰もおらず、この獣の仕業と知れた。安国寺の堂では毎夜こんばんはと呼ぶ声がして戸を開けても人影がなく、あるとき声と同時に開けたら屋根へ跳び上がる姿が見えた。名主の廻状が来たと偽って戸を叩き、四晩目の待ち伏せで古狢が正体を現した話もある。土蔵の下に巣を構えて近所の婆の呼び声を真似た例、巣を燻されて腹を立て隣家の戸を叩き回った例まであり、声真似の巧みさが際立つ。
- 広まり方
- 1933年の『郷土研究』所収、有賀恭一の信州諏訪の狸と狢に五件が記録されている。
- 地域
- 長野県茅野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ