さくのむげんのかねとちょうじゃ
佐久の無間の鐘と長者
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 願いが必ず叶う鐘を撞いて訴訟に勝った長者は、その後不幸に見舞われ没落したという。
- 細部
- 野沢町の近くに暮らしていた長者が、ある年に訴訟に巻き込まれ、どうしても勝ちたいと思いつめた。そこで、撞けば願いが必ず成就するとされる高野山の無間の鐘を撞いた。おかげで訴えには勝ったものの、それからは災いが続き、ついには家運が傾いて没落してしまう。屋敷の跡地には今も家を建てようとする者がいないという。願いの成就と引き換えに後の身を損なうという交換の理屈が骨格で、勝訴という現世の利益が長続きしないことを説く戒めにもなっている。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』に載った中山太郎の報告「無間の鐘」に記録がある。
- 地域
- 長野県佐久市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ