むえんぼとけ
無縁仏
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 施餓鬼の帰り道や開墾中に体調を崩した者は、修験者の見立てで無縁仏に憑かれたとされた。
- 細部
- 32、3年ほど前のこと、旧盆の施餓鬼供養に立ち会った帰り道、坂を下っていたある人物は、急にうなじのあたりがもぞもぞと落ち着かなくなり、続いて体全体が重くだるくなるのを感じたという。修験者に見てもらったところ、これは弔う者のない無縁仏が身に取り憑いたのだという診立てが下された。また別の話では、開墾作業の最中に土の中から玉のような輪の形をしたものが出てきたが、特に気にも留めずそのままにしておいたところ、家に帰ってから瘧のように震えが出て体がだるくなり、しまいには口もきけなくなってしまったという。こちらもやはり無縁仏が取り憑いたためだと考えられた。
- 広まり方
- 出典は『民族』1926年掲載、早川孝太郎「ひだる神のこと」。
- 地域
- 愛知県新城市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ