いいやまのむえんぼとけにみちびかれるつき
飯山の無縁仏に導かれる憑き
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 縁者のない霊が人に憑くと、憑かれた者は仏のある方角へ夢中で歩き出したという。
- 細部
- 供養する縁者を持たない死者の霊が、生きた人に取りつくことがあるとされた。憑かれた者は正気を失ったようになり、その仏が眠る方角へ向けて足を運んでしまうという。眠ったまま歩く病者にたとえて語られており、本人の意思とは無関係に体が動く点が恐れられていた。対処にあたったのは占いを業とする者で、憑いているものの正体が無縁仏であることと、どの方角にいるのかを占いによって割り出し、そのうえで供養を行った。原因の特定と供養が一続きの手順になっている点に、憑きものを扱う職能者の役割がよく表れている。
- 広まり方
- 1988年刊の『長野県史 民俗編 北信地方』第九章共同祈願、第八節祈とう師の項に記録がある。
- 地域
- 長野県飯山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ