もうりょう
魍魎
国内
未確認生物
- どんな話か
- 烏丸の屋敷にある大イチョウの木に託宣があって以来神として祀られ、下女が木の上の大男に捕まれ気絶したという。
- 細部
- 東園前中納言基辰の烏丸にある屋敷には、大きなイチョウの木が茂っている。40年ほど前、この家に仕える老女に不思議な託宣があったことをきっかけに、屋敷の守り神として崇められ、供物が捧げられるようになった。以来木はいっそう生い茂り、まるで魍魎の住処のように見えるほどになったという。この屋敷の隣を借りて住んでいた葉室大納言頼照の家では、ある夜、召使いの下女が急にいなくなり、皆で探したところイチョウの根元で気を失っているのが見つかった。息を吹き返した下女に話を聞くと、黄昏どきに庭にいたところ、イチョウの木の上に頭が黒く、ところどころ赤みがかった大男の姿を見つけ、たちまち捕まれて気を失ったのだと語ったという。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第二期』所収、柳原紀光『閑窓自語』に記録がある。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ