もり
モリ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 雨の夜に船へ寄ってきてひしゃくを貸せとせがむモリには、底の抜けたひしゃくを渡すべしという漁師の知恵。
- 細部
- 夜に灯りをともしながら漁に出ると、モリと呼ばれる化け物に出くわすことがあったという。モリの正体は、海で命を落としながらも成仏できずにこの世をさまよい続けている人の魂だとされ、雨の降る夜になると船のそばまでやってきて、一晩中ぐずぐずと何かを訴えかけてくる。このときモリは、船にたまった水をかき出すひしゃくを貸してくれとせがんでくるが、もし普通のひしゃくを貸してしまうと、そのひしゃくで際限なく海水をすくわれて船に水を入れられてしまう。そのため漁師たちは、あらかじめ底を抜いておいたひしゃくを渡すようにしていたのだという。
- 広まり方
- 1989年の『民俗採訪』掲載、国学院大学民俗学研究会「夏井 漁業」に記録されている。
- 地域
- 鹿児島県志布志市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ