もくべえたぬき
杢兵衛狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- まだ市電が走っていなかった頃、熊野神社の森の椋の大木に杢兵衛という狸が棲み、油揚げなどを供えて歯痛平癒を祈る風習があったという。
- 細部
- まだ京都の町なかに市電が走っていなかった時代のこと、熊野神社の境内を囲む森の中に、椋の大木が一本そびえ立っていた。この木には杢兵衛という名の狸が棲みついているとされ、歯の痛みに悩まされた人々は、油揚げなどの供え物をこの木のもとに置いて、痛みが治まるようにと祈願したのだという。狸に願をかけて病を治すという風習は各地にみられるが、ここでは特に歯痛平癒に効くとされていた点が特徴である。
- 広まり方
- 『郷土趣味』1919年掲載、土俗集に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ