くれのもちつきのきんき
暮の餅つきの禁忌
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 餅つき中に合取りを杵で打ち殺して以来、暮につくと餅が赤く染まるとして年明けにつく家がある。
- 細部
- 与良のある家では、年の暮れに餅をついていたおり、手を返す役の者を誤って杵で打ち、命を奪ってしまったと伝える。それ以来、暮に餅をつくと搗き上がった餅が血のように赤く見えるといわれ、この家では年内の餅つきをやめ、正月に入ってからつくことにしたという。事故の記憶が家の禁忌として定着し、季節の行事の日取りそのものを動かした例である。餅の色という目に見える形で戒めが説明されている点に、禁忌が守られてきた理由がうかがえる。
- 広まり方
- 1987年刊『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、禁忌に関する伝説の項(細川修・松本清人)にみえる。
- 地域
- 長野県小諸市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ