やめしのうばのたたるすいじん
八女市の乳母の祟る水神
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 黒木城主の側室争いを恨んだ正妻が乳母らと入水し、乳母の霊が水神となって祟ったが行空上人が鎮めたという。
- 細部
- 黒木城主の大蔵大輔助能が小侍従という女性に心を寄せたことを、正妻はひどく恨みに思った。思い余った正妻は、乳母と侍女の二人を連れて矢部川へ身を投げてしまったという。このうち乳母の霊は、後に川の水神として祀られることになったが、荒ぶる神と化しており、夏場には子どもを川の底へ引き込み、普段からも道を行く人々を苦しめ、さらには疫病を広めるといった害をもたらした。この祟る神を鎮めるために力を尽くしたのが行空上人で、その加持祈祷によって怨霊はようやく静まったと伝えられる。
- 広まり方
- 1971年の『伝承文学研究』所収、山中耕作「侍宵の小侍従伝説考」に記録がある。
- 地域
- 福岡県八女市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ