みやちよづか
宮千代塚
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 上の句を詠んだまま病死した美童宮千代の霊が塚から夜ごと声を発し、徹翁禅師が下の句を手向けて鎮めたという話。
- 細部
- 松島寺には宮千代という和歌の得意な美しい少年がいた。あるとき宮城野で月を眺めながら「月は露露は草葉に宿借りて」という上の句を詠んだが、下の句を詠むことができないまま、まもなく病を得て亡くなってしまう。里の人々が塚を築いて弔うと、毎夜その塚の底から「月は露」という声が聞こえるようになったという。松島寺の徹翁禅師がこれを聞きつけて宮城野を訪れ、「それこそそれよ」に続けて「宮城野の原」という下の句を詠んで手向けたところ、以後その声はぴたりとやんだと伝わる。塚には秋になると美しい紫色のスミレの花が咲いたという。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説「塚の部」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ