みつみねぐう
三峯宮
国内
未確認生物
- どんな話か
- 武芸自慢の幸蔵の家に忍び込んだ狼を撃退すると、狼は遠方から力比べに来た者だと占いで判明し、祠を建てて祀ったという伝説。
- 細部
昔、武芸に覚えのある幸蔵という男の家に、ある日一匹の狼が台所から入り込んできた。女房はそれをやせた犬だろうと思い込み、気にも留めずに3人の子供を残したまま外へ出かけてしまう。畑仕事から戻ってきた幸蔵に、狼はいきなり飛びかかってきた。幸蔵は拳で何度も殴りつけたが一向にひるまないため、両耳をつかんで地面に叩き伏せ、そのまま小川に頭を沈めて息の根を止めてしまう。ところが死骸を川に流したはずが、なぜか元の場所に戻ってきていたという。
不審に思った女房が占いを立てさせたところ、幸蔵が武芸の腕を鼻にかけているのを懲らしめようと遠く百里の彼方からやってきたが、力及ばず敗れてしまったこの狼を、これからは霊験を授けるかわりに手厚く葬ってほしいという内容の託宣が下った。そこで一家は祠を建てて狼を祀ることにしたという。この祠の前でくらん返り、すなわちでんぐり返しをすると、瘧(おこり、熱病の一種)が落ちるとも伝えられている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』伝説・祠堂の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県東松島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ