みみのさけたしか
耳の裂けた鹿
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 諏訪の祭礼に供えられる七十五頭の獣の首のうち、一頭は必ず耳の裂けた鹿だという。
- 細部
- 諏訪の祭礼では、七十五という決まった数の獣の頭が神前に供えられる。その多数の首のなかに、毎年かならず耳の裂けた鹿が一頭混じっていると言い伝えられてきた。誰かが選り分けているわけではないのに例外なくそうなるという点に、人の手を離れた神意のあらわれが見て取られたのである。七十五頭という数そのものも諏訪の七不思議に数えられており、この耳の裂けた一頭はその奇瑞をさらに際立たせる細部として、江戸期の随筆に書き留められた。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第二期』所収、百井塘雨『笈埃随筆』に記録がある。
- 地域
- 長野県諏訪市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ