みみきれだんいち
耳切団一
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 女に誘われ夜ごと御殿で琵琶を弾いていた盲目法師団一の体に僧がまじないを書いたが、耳だけ忘れ持ち去られた話。
- 細部
- 団一という盲目の琵琶法師がいた。ある晩、見知らぬ女に誘われてからというもの、毎晩どこかの御殿へ出向いては琵琶を弾くようになっていた。あるとき旅の僧が墓地を通りかかると、やせ衰えた団一が一心不乱に琵琶をかき鳴らしている姿を見つける。事情を聞いた旅の僧は、団一の体じゅうにまじないの文字を書き記して守ろうとしたが、うっかり耳にだけ書き忘れてしまった。翌晩、いつものように女がやって来て団一を連れて行こうとするが、体に書かれたまじないのために連れ去ることができず、代わりに耳だけをもぎ取って持ち去っていったという。
- 広まり方
- 1914年の『郷土研究』所収、中島松三郎「耳切団一」に記録がある。
- 地域
- 徳島県鳴門市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ