まっとむじな
真人狢
国内
未確認生物
- どんな話か
- 小千谷の真人町に伝わる、真人狢にまつわる化かしや祟りの体験談を複数のエピソードから伝える話。
- 細部
真人町には、悪知恵の働く狢にまつわる話が数多く伝わっている。ある坊さんは穴に迷い込んで蝋燭の火を消され出られなくなり、探しに来た村人は入り口に下駄の足跡だけを見つけた。別の話では、往診帰りの医者が山に火の手が上がるのを見て逃げたが、坂を上りきると火はどこにも無く、あたりに笑い声だけが響いていたという。狢に穴へ閉じ込められた坊主を助け出した若い衆の前で、坊主が礼にと念珠の紐を切ると、玉の一つ一つが次々と狢に変わって逃げ去ったという話も残る。
また、ある若者は恋人の葬式に出くわして棺から娘が起き上がる様を見て卒倒したが、正気に戻るとそんな葬式は影も形もなかった。ほかにも、狢の穴から石を持ち出した者が取り憑かれて毎晩催促され、慌てて石を戻したという話や、狢汁にしようとした男が逆に殺されて後に大明神として祀られたという話まで伝わり、真人狢は村人を化かしては時に祟りをもたらす存在として恐れられていた。
- 広まり方
- 1961年および1989年の『高志路』に掲載された高橋実「真人貉」、篠田朝隆「真人狢の古文書と伝説」に記録がある。
- 地域
- 新潟県小千谷市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ