まつのきのせい
松の木の精
国内
未確認生物
- どんな話か
- 千歳山の老松を切る前夜、木の精が阿古耶姫の夢に現れて訴え、姫がなだめると木が動いたという伝説。
- 細部
- 信夫の郡司であった藤原豊光には、阿古耶姫という娘がいた。ある夜、緑の衣に黒い袴をまとった少年が姫の夢枕に立ち、自分は千歳山に長く住む木々のかしらであるが、近いうちに斧で切られる災難に見舞われるので、その供養を頼みたいと訴えて姿を消したという。まもなく名取り橋の修理のために千歳山の老松の大木を切ることになったが、いくら手を尽くしても木はまったく動かなかった。そこで阿古耶姫が、夢に現れたのはこの松の精だったのだと気づいて声をかけると、大木はたちまち軽々と動いたという。切り倒された松の跡には新たに苗が植えられて弔われ、それが阿古耶の松と呼ばれるようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1967年刊『福島県史24 民俗2』第一編第七章「昔話と伝説」に収められた和田文夫の記述に記録がある。
- 地域
- 山形県山形市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ