ししゃをさらうまもの
死者をさらう魔物
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 遺体を狙う魔物がいるとして、寝かせた死者の上に刃物を置き、猫を近づけない習わしがあった。
- 細部
- 葬りの前、遺体に掛けた布団の上へ剃刀や短刀といった刃物を載せておく風習が伝えられていた。これは死者を連れ去ろうとする魔物がいるためで、鋭い金物を魔除けとして用いる考え方による。とりわけ強く戒められていたのが猫で、遺体の上をまたがせてはならないとされた。刃物を置く行為と猫を遠ざける行為が一組になっており、通夜の場では遺体が無防備な状態に置かれていると受け止められていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1986年の『民俗採訪』に載る国学院大学民俗学研究会の愛媛県喜多郡河辺村報告による。
- 地域
- 愛媛県大洲市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ