いなのまものよけのふたりづかい
伊那の魔物避けの二人使い
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 葬式の知らせを運ぶ役は、道中で魔物に遭わぬよう必ず二人一組で出したという習わし。
- 細部
- 人が亡くなると親戚や縁者へ知らせを回す役目の者を立てるが、その者を単独で歩かせない決まりがあった。理由は道すがら魔物に出くわす恐れがあるからで、必ず二人を組ませて送り出したという。死の知らせを運ぶという行為そのものが常の暮らしから外れた危うい振る舞いと見なされ、人数を重ねることでその危うさを打ち消そうとしたものと考えられる。怪異そのものの姿は語られず、避けるための作法だけが伝わっている点に、この俗信の性格がよく表れている。
- 広まり方
- 1988年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 日々の生活』第2編第5章、死亡の通知に関する記述に見える。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ