まっくろいもの
真黒いもの
国内
未確認生物
- どんな話か
- 崖の洞穴から身を乗り出し、烏賊釣りの漁夫の名を呼んではやし立てたという黒い怪。
- 細部
- 現十ビタと呼ばれる場所の名の由来として語られる。昔、現十という名の漁師がそのあたりで烏賊を釣っていると、崖の中ほどに口を開けた洞穴から真っ黒なものが体を乗り出してきて、現十食うたと囃したという。姿の詳細は語られず、ただ黒いものとしか伝えられていない。地名そのものが怪異の記憶を留めている例であり、名を呼びかけてくるという点は、返事をすれば危ういという海辺や山中の怪異譚に広く通じる型である。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、鈴木泰助「妖怪変化の話など」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ