まがりふち
曲淵
国内
未確認生物
- どんな話か
- 曲淵に膳椀を借りたまま返さなかった清泰寺の白雲の前に美女が現れ、斬ると大蛇の足だったという話。
- 細部
- 白州町にある曲淵は、頼み事をすれば膳椀を貸してくれる不思議な場所として知られていた。前の晩に必要な数をお願いしておくと、翌日には淵にきちんと用意されているのだという。あるとき、清泰寺の白雲という僧が、いったい誰が貸してくれているのかを確かめたいと考え、わざと借りた膳椀を返さずにおいた。すると五日目の夜になって、一人の美しい女が椀を返してほしいと訪ねてきた。差し出されたその白い手を白雲が刀で切りつけると、女の姿はかき消え、あとにはうろこのついた大蛇の足だけが残されていたという。この一件以来、曲淵から膳椀を借りることはできなくなってしまった。切り落とされた蛇の骨は今も清泰寺に伝わっており、日照りの際の雨乞いに用いられているという。
- 広まり方
- 2003年刊行の『山梨県史』第一編、福田アジオ執筆「淵と椀貸伝説」の節に紹介されている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ