まえをあるくだれか
前を歩く誰か
国内
未確認生物
- どんな話か
- 夜道の先を行く人影が曲がり角で水へ飛び込み、居合わせた飛脚を驚かせたという。
- 細部
- 堰と久地の間に、オイリと呼ばれる山裾の川が流れている。その岸に沿った道を飛脚が急いでいると、少し先を誰かが黙って歩いていた。ところが道が折れる地点まで来たところで、その人影は音を立てて水へ落ち、そのまま姿を消してしまった。飛脚は思わず声を上げたという。相手の正体も、その後どうなったかも語られず、驚いたという一点だけが残されている。夜の川沿いの道が持つ心細さを伝える短い怪談である。
- 広まり方
- 1960年の『民俗』所収、石塚兎之一「喜多見の槍かつぎ他」に記録がある。
- 地域
- 神奈川県川崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ