ねずみのとうとはっとーしきょうのでんせつ
ネズミの塔とハットー司教の伝説
Mäuseturm (Bishop Hatto)
国外
場所・異界
- どんな話か
- 飢饉の際に穀物を独占して私腹を肥やした強欲な司教ハットー2世が、農民たちを納屋に閉じ込めて焼き殺した罰として無数のネズミに追われ、ライン川の塔に逃げ込んだ末に食い殺されたという伝説。
- 細部
- 974年の飢饉を舞台にした伝承では、ハットーは食料を求める農民たちを納屋に集めておきながら火を放ち、『ネズミの鳴き声のようだ』と嘲笑ったとされる。その後、川を泳いで渡ってくる無数のネズミに追い立てられ、川の中州にある塔に逃げ込むが、ネズミたちも泳いで塔に侵入し彼を食い尽くしたという。この塔は実在し『ネズミの塔』として今も残るが、この伝説を裏付ける歴史的証拠はなく、名称も本来は通行料を徴収する『モウト塔』が訛ったものという語源説が有力である。
- 広まり方
- ライン川流域の言い伝えとして中世から近世にかけて語り継がれ、実在する塔の名の由来譚として定着し、後にロマン主義の詩にも取り上げられて国際的に知られるようになった。
- 地域
- ドイツ・ラインラント=プファルツ州ビンゲン(ライン川中の小島)
- 年代
- 中世(伝説上は974年)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ