きゅうき・びんぼうがみ
窮鬼・貧乏神
国内
未確認生物
- どんな話か
- 江戸番町の武家に仕える用人が、下総への道中に立ち寄った草加宿でみすぼらしい姿の法師と出会い、これが自らを見限って家を去ろうとする貧乏神だと知らされる話。
- 細部
- 文政4年の夏、江戸番町のある武家に仕える用人が、主人の用事で下総にある知行所へ向かう途中、草加宿でみすぼらしい姿をした法師と行き会った。声をかけて話を聞くと、この法師は自分が貧乏神であり、長らく住みついていた番町のその武家を離れることになったのだと明かした。これまではその家の先代二人の徳のおかげで没落せずに済んでいたが、いよいよ別の家へ移ることに決め、番町の武家はこれから栄えていくだろうと告げたという。実際にその後、この武家は次第に豊かになり、代わりに貧乏神が移り住んだという家は逆に衰えていったと伝えられる。
- 広まり方
- 1973年刊行の『日本随筆大成 第二期』所収、滝沢馬琴『兎園小説』に記録されている。
- 地域
- 埼玉県草加市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ