しもつかれとせっしょうせきのきゅうびのきつね
シモツカレと殺生石の九尾の狐
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 悪さをする九尾の狐をシモツカレの具でおびき寄せ殺生石で討った由来から初午にウチガミ様へ供える風習と、殺生石に近づくと死ぬという言い伝え。
- 細部
- シモツカレとは、人参や大根を荒くおろしたものに塩引の頭、油揚げ、酒粕、そして年越しの夜に残った豆を加えて煮込んだ料理である。かつて那須の地で悪さを働いていた九尾の狐を、この料理を餌としておびき出し、殺生石のあたりで討ち取ったのだという。その供養のために、初午の日にはシモツカレを作ってウチガミ様、すなわち稲荷様に供える風習が今に伝わっている。またこの狐が化したとされる殺生石そのものにも恐ろしい力が宿っており、うっかり近づいてしまった者は命を落としてしまうとも言い伝えられている。もとは中国から渡ってきた九つの尾を持つ狐だとされる。
- 広まり方
- 1958年の『西郊民俗』所収、小川芳文・早乙女芳正「鹿沼の民俗―栃木県上都賀郡旧北押原村・東大芦村―」、1974年の『粕尾の民俗―栃木県上都賀郡粟野町旧粕尾村(下粕尾は除く)―』所収「九 口承文芸」(東洋大学民俗研究会)に記録がある。
- 地域
- 栃木県鹿沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ